【くにたちを感じる地図旅レポート】

こんなところに春をみっけ!旬を摘んで愛でて味わう

春よ来い!肌寒い日が続いていましたが、急に初夏のような陽気となった4月16日。
今回は、桜の花見で賑わう大学通りを外れ、国立の街を南から北へのんびりてくてく3時間程歩いてきましたよ。

本日の旅のテーマは「春の味覚をみつけに」。
案内人はこの方、料理研究家の玉ちゃんこと小湊玉正さん。なんと、最近故郷韓国の家庭料理を出す食堂を始めたそう。
韓国では自分で摘んで日常的に食べるという野草の見分け方を教わりながら、一緒に探して歩きます。

朝10時、矢川駅から参加者17名でいざ出発~。

木漏れ日が心地よい滝乃川学園へ到着。自由に入って散歩できるのは嬉しいですね。

ジャングルみたいな原生林が生い茂る敷地は、とにかく広い。その奥へずんずん進みます。
ちょろちょろと小川のせせらぎが聞こえ、暗い茂みをくぐり抜けると・・・
こんな所が! 「ハケ」や「ママ」と呼ばれる崖線地帯が育む湧水と緑豊かな里山の風景。
ここは、玉ちゃんが国立に越してきた頃に散歩で偶然見つけたお勧めの場所。春になるとおにぎりを持って来るのだとか。

「これセリで合ってる?」最初はお互い確認しながら摘んでみます。
あったあった!自分で見付けられるようになると、楽しくなってきます!

かがんでみると、ハッとするような「矢川の湧水」の風景が。
もみじと言えば秋。でも、光が透き通って青々とした新緑の若葉も負けない位きれいなのです。

こんなところにも!斜面に生えるヨモギの大群に出合いました。しゃがみこんで摘んでいたら、

かぶをひっぱるおじいさん♪
それをひっぱるおばあさん♪※
玉ちゃんの可愛らしい鼻歌も聞こえてきました。

のどかだなあ。よいしょ。よいしょ。

気温は27度。熱くなってきましたが、空気は爽やか~。
ヤクルト研究所の裏の素敵な小路を歩き、城山公園へ。

若葉、若草、もえぎ色。 緑と言ってもたくさんあるんだなあ。
様々な草木や花が芽吹く城山公園に着きました。

森に入ると心はすがすがしく、頭はすっきり。わーい、思わず駆け出したくなる気分です。

あ!春の宝物!

公園の小路で、玉ちゃんが遠くから竹の子を発見。皆さんも、わくわく、そわそわ。
でも敷地内なので静かに通り過ぎ公園を後にしました。

さて、市街地へ入り西にある澤登農園さんで休憩。
ここが、昭和49年に日本で初めてキウイ栽培が行われた地だそうです。
棚を伝い始めたツルの先に小さな若葉が見えますか。秋には葉で空が見えない位になるのかな。
11月恒例のキウイもぎ取りにもぜひ訪れたい!

農園で採れた野蒜のおすそわけを頂き、お昼の場所へ。

ここまで3時間たっぷり歩き 富士見通り近くのJIKKa Cafe へ。
ちょっと場所をお借りして、これから野草の料理タイム。皆さんすっかり打ち解けたご様子。

まずは野草を種類ごとに仕分けます。
ふき、山せり、よもぎ、こごみ、はこべ、野蒜、つくし、色々採れましたね。

野蒜(のびる)

「韓国では、よもぎ、野蒜(のびる)、セリの3つは野草というより野菜みたいな感じ。春になると、本当によく食べます。ヨモギはお茶、天ぷら、チヂミ、ナムル、お肉と一緒に葉で巻いてね」と、説明してくれる玉ちゃん。

ポコポコという天ぷらを揚げる音とよい香りがしてきましたよ。

薬草を使った優しい味の韓国おふくろビュッフェ。
こごみとつくしは天ぷらに。ヨモギと人参のチヂミ。そして野蒜のキムチです。

家庭的な美味しいお料理ばかりでしたが、特に揚げたての天ぷらは格別!
薬草らしい香りと苦味、サクッとした食感のヨモギの天ぷらは「癖になりそう」と大人気。

あっという間に無くなりました。ごちそう様でした。
もう一つ好評だった「いかとセリのニョクマム和え」のレシピは、最後に紹介しています。

 

「気がつけば、もう春はそこらじゅうに」と感じた今回の地図旅も、そろそろ終わり。

野草を探して歩いてみれば、足元に咲く花に気付いたり、案内人とっておきの場所を知ったり、冬とは一変した瑞々しい木々の姿に驚いたり。
どこも行ったことがあるはずなのに、何気ない風景の中にいくつも発見がありました。

紅葉の頃も同じ道を歩けたら。ではでは、次回の旅もお楽しみに~。

 

【レシピ】いかとセリのニョクマム和え

いかとセリのニョクマム和え

<材料> 2人分
やりいか    1ぱい
きゅうり    1本
セリ      適量
ニョクマム   適量
塩       少々

<作り方>
1 いかの内蔵を取り除き、5mm位に切り、1分ゆでる。
2 きゅうりは薄く切る。塩で軽くもんで水分を切る。
3 ボールにいか、きゅうり、ニョクマムを入れて手で混ぜ、和える。

 

※引用
「大きなかぶ」
作詞:名村宏、作曲:越部信義

 

文  吉野佳
撮影 小櫻ようこ