2月11日(祝)は初午祭り

五色幟
五色幟

2月11日(祝)の初午に、下谷保の北島稲荷へお招きいただいた。

京都・伏見稲荷大社の地に稲荷神が降りたことから、全国に「初午祭」が広まったそうだ。稲荷の名は「稲生り」から来たともいわれ、谷保一帯も昔から稲作をしていたことが伺える。キツネは、春になると山から下りてきて田んぼのネズミを食べ、秋には山に帰ることから「稲荷神の使い」とされるそうだ。となると、ヤマと呼ばれていた雑木林(今の国立駅周辺)から権ちゃんはおりてきたのかしら?

甲州街道沿いの谷保一帯は昔ながらの稲荷信仰が厚く、屋敷内にお稲荷様をお祀りしている家が少なくない。北島稲荷は下谷保の北島家が中心に屋敷内で祀っているお社である。北島家とはいえ、このエリアはどこも北島さんである。どの北島さんと説明しにくいが、江戸時代初期に多摩川沿いからハケ上にあがってこられた古い農家さんを中心とした北島さんのお稲荷様と聞いた。お社は宮大工の北島芳雄氏が建てたもので、キツネの権ちゃんの置物もセットのようだ。

赤幟をお社にたてると初午祭りの合図。北島稲荷はハケ斜面にあり、昔は子どもたちが朝ごはんをお社でいただいてから学校に行ったと聞いた。本来2月最初の午の日が初午だが、人の集まりやすい2月11日の祭日を初午にあてるようになってからは、大人たちがのんびりと一日オフの日。翌日から農家は新年度となり、土づくりの準備に入るそうだ。

初午当日、私たちが伺ったときは、豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願しながら、日本酒やおいなりさん、お赤飯やお菓子をお供えしてあった。すでに火を興して油揚げや目刺を炙っていて、それらを全ていただくまでは帰れない気配。おかげさまでお腹も十二分に満たされた。加えて、ハケ上から眺めるパノラマ風景にびっくり。好日も幸いして、ほんに心豊かな一日を満喫し、清々しく帰路についた。

北島稲荷様の準備
北島稲荷様の準備

火を興して宴会がはじまる
火を興して宴会がはじまる

お稲荷様に並ぶ権ちゃん達と多摩川の真ん丸なじゃりころ
お稲荷様に並ぶ権ちゃん達と多摩川の真ん丸なじゃりころ

初代赤幟
初代赤幟

代々伝わる幟
代々伝わる幟

屋敷内ハケ上から捉えた富士山
屋敷内ハケ上から捉えた富士山

ハケ斜面の畑をハケ上から眺める。
ハケ斜面の畑をハケ上から眺める

7月の田圃(おまけ)
7月の田圃(おまけ)