「天使のピアノ」と「松本茜」

6月12日の地図旅は、ジャズ&ダイニングバー国立NO TRUNKSの村上寛氏ディレクションによる「天使のピアノ」ジャズライブです。でなければ、こんな機会は滅多なことでは無理。中央線ジャズの名付け親であり、超硬派ジャズファンである村上さんから投稿いただきました。

第二の会場へ

 

滝乃川学園の倉庫に眠る、天使のエンブレムが設えられた一台のピアノ。ピアノは語る。自らの主だった一人の女性の物語を。

肥後国で生まれ育った、その少女は隠れキリシタンの弾圧の中で同じ「人」が虐げられる現実に疑問を抱き心を痛める。後に少女は海外留学を経験し華族女学校の教師となる。さらに鹿鳴館にて才媛としてその名を馳せ、大村藩の家老職を代々務めてきた小鹿島家に嫁いだ。

しかし彼女を待ち受けていたのは先天的知的障害を患って生まれてきた長女、生後十ヶ月で夭折する次女、結核に倒れる三女という苦難。さらに夫である果もまた結核に倒れ帰らぬ人となり、彼女は小鹿島家を追われる。

失意の彼女は長女を養育する最中、娘を受け入れてくれる学校を探し聖三一孤女学院へと辿り着く。学院の校長である石井亮一は娘を教え子に温かく迎え、彼女もその理念に深く心を動かされる。

彼女の名は渡辺筆子。後に亮一と共に、聖三一孤女学院を滝乃川学園へと改組し、日本障害児者教育の母、日本福祉の母として名を馳せる女性。後の石井筆子であった……。 (Wikipedia 映画「筆子 その愛」から引用)

国立に長く住んでいながら「天使のピアノ」のことを知ったのは1年ほど前のことでした。その日から、石井筆子さんが嫁入り道具としてもってきたその日本最古のアップライトピアノを多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。

そして、国立でジャズバーを経営する私としてはそのピアノでジャズを奏でてもらいたいと夢想しました。

では誰に弾いてもらえば?

私は自分で言うのもなんですが、相当偏屈なジャズファンです。ピアニスト、誰が好きですかと問われれば、「ジャッキー・バイアード」「アンドリュー・ヒル」「ポール・ブレイ」・・・。「天使のピアノ」には不向きなピアニストたちばかりです。

やはり女性ピアニストであることは譲れません。天使ですし。 童謡や唱歌も無理なくこなせて、ジャズを一番ジャズらしく鳴らせる女性ピアニスト。。。

最初に閃いたのが秋吉敏子さんでした。でも彼女は米国在住だし、86歳の高齢だし。来日したオスカー・ピーターソンに認められ米国デビューし、初のバークリー音楽院留学生となり、今も現役で活躍する日本人の誇り、「秋吉敏子」

バド・パウエルやオスカー・ピーターソンのようなジャズ直系ピアニスト。右手と左手のバランスが見事で、ジャズを一番ジャズらしく鳴らせる女性。

秋吉敏子さんの若き頃と松本茜ちゃんが重なったのです。茜ちゃんに言ったことがありました。「茜ちゃんは秋吉さんの後継者になれるね」と。

ジャズピアニスト 松本茜
ジャズピアニスト 松本茜

是非、「天使のピアノ」と「松本茜」を楽しみに来てください。 6月12日(日)滝乃川学園でお待ちしています。

国立NO TRUNKS 村上寛

国立ノートランクス店主、村上寛さん
国立ノートランクス店主

 

ライブのお申込み↓

https://www.kunitachikagen.com/calendar/

ライブのみは1500円です。当日、礼拝堂入口でお支払ください。