お店が国立にあったから。兒嶋峰子

最寄りの駅は国立

スナック「あんず」 兒嶋峰子
結婚していた頃は、夫が連れてきた夜中突然の来客に慌てながらも、楽しんで夜食を作り、お酒を出したりしていた専業主婦でした。

お店に入る人数分が描かれているポップな絵画と。
お店に入る人数分が描かれているポップな絵画と。

ところが離婚という現実で日常が一変。その時2人の娘達もまだ幼く、これからどう生きていけばいいのかと、それは真剣に悩みました。思えば夫に頼りきりの生活で、これから会社勤め?他にどんな手立てがあるの?考えあぐねた末、やり直しの人生ならば、今度は自分の責任で物事を決められる道を選ぼうと思ったのです。とはいえ、際立った何かもなく、今まで主婦として培った食事作りを生かせるごはん屋さんを開店しようと決めました。場所は最寄り駅の国立、ここでなら、と単純にそう思ったのです。

文:大瀧みどり