空家の固定資産税が6倍になる!?

増え続ける空家に対して、管理がなされていない建物の土地について固定資産税の減免措置(小規模宅地の特例)がなくなるという法律が平成27年度から施行される予定です。

「まちづくり」にも影響があると思われるので皆さん関心をお持ちかと思います。
「固定資産税が6倍に!」 と先走ってる方もおられますが、6倍にはならないはずです。
house10

 

以下の通り、固定資産税だけみると4.2倍、都市計画税も合わせると3.6倍となります。
具体的に計算してみます(税率は国立市のもの)。
・土地の固定資産税評価額が3000万円
・面積は200㎡以下の土地
・建物の合計面積が土地面積の10分の1以上
という場合。
現在の土地の固定資産税(年額)は以下のようになります。

3000万円×1/6×1.4%=70,000円

この「1/6」が減免措置なのですが、これがなくなるというところから「6倍になる」と思われています。
ですが、更地であっても固定資産税評価額にそのまま税率が掛けられるわけではなく、負担率というものがありまして、概ね固定資産税評価額に7/10してから税率をかけます。

3000万円×7/10×1.4%=294,000円

294,000円÷70,000=4.2倍

となります。
また、
都市計画区域内では同時に「都市計画税」が課税されています。こちらにも小規模宅地の特例がありまして、今回の税制改正では都市計画税については触れられていませんが、いずれ固定資産税と同じことになるとしますと、

減免措置を受けられる場合

3000万円×1/3×0.27%=27,000円

 

受けられない場合

3000万円×7/10×0.27%=56,700円

 

固定資産税と都市計画税を合わせますと、

減免措置を受けている場合

70,000円+27,000円=97,000円

 

受けられない場合

294,000円+56,700円=350,700円

 

以上から、

350,700円÷97,000=3.6倍

です。
ということで、しばらくは6倍になるということはまずありません。ちなみに、「最大で6倍になる」という表現は間違いではありません。6倍ではなく3~4倍でも、上記の通り負担は大きくなりますが。

文:樋川善史

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